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2021.12.02シニアの方の些細な変化を見逃していませんか?~オーラルフレイルとは。

みなさんいかがお過ごしですか

山中歯科・矯正歯科です。

皆さん、「オーラルフレイル」って聞いたことはありますか?
現在歯科では「オーラルフレイル」という言葉が非常に注目されています。

フレイル(Frail)とは、虚弱、病弱を表す言葉で、特に高齢者に対して使われます。
日本語的意味としては、「加齢により心身が衰えた状態」のことを指します。


目次

1、オーラルフレイルとは?

2、オーラルフレイルの悪循環

3、オーラルフレイルチェックリスト

4、オーラルフレイル予防の3本柱

5、お口の中からフレイル予防

6、もっともっとフレイル予防をしたい方へ


1、オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、お口の中のフレイル(Frail)です。つまり『高齢に伴うお口の機能低下』です。
お口の機能とは、「噛む」「飲み込む」「話す」が代表的ですが、これが低下することで、全身のフレイル(全身の機能低下・衰弱)が起こることが最近分かってきました。
全身的な疾患、機能低下でお口の機能が急激に低下することもありますが、お口の機能が徐々に低下していくにつれて、全身的な機能低下を引き起こしている場合が考えられるのです。
また、オーラルフレイルの悪循環にはまることは、全身の筋力低下や運動障害のリスクが高まるので、要介護の前兆とも言われています。


2、オーラルフレイルの悪循環

オーラルフレイルは、負の連鎖を引き起こします。


物が噛めなくなると、人はいつもより軟らかいものを食べたり、食べられるものだけを食べる傾向に向かっていくことが多いです。すると筋力が低下し、どんどん食べられるものの制限が増え、好きなものが食べられなくなり食欲の低下、食の楽しみがなくなる→さらに軟らかいものしか食べられなくなる→食事に対する意欲の低下→もっと柔らかいものしか食べることが出来なくなる→・・・と負のサイクルに取りつかれます。

もちろん、「歯茎だけで肉でもなんでも食べれる!」という元気な方もいらっしゃいますが、食べる意欲の低下の割合は少ないものの、徐々に歯茎や口腔粘膜、口腔周囲筋への刺激は落ちていくので、ある日突然食べれなくなったとなることも少なくはありません。

ご自身の歯があるのはもちろん一番いいことですが、なければ何かで補い、しっかり歯茎の上のもので噛めること、そうすることで歯茎や口腔粘膜に刺激が伝わり、食事を噛むための機能(「噛む」「飲み込む」「話す」)の維持ができます。
最近は、訪問診療の患者様を診ていて、この噛むための機能を維持するために必要なことに「呼吸」というのをすごく感じます。

食欲の低下している方、噛みにくい方は、だいたい浅い、早い呼吸をしておられ、しっかり深い呼吸をしてくださいといってもなかなかできません。呼吸が浅いのでむせやすくなったり、うがいの水をしっかり吐き出すことが出来ない、と色々障害が出てきます。
とはいえこれも、全てこの悪循環のな流れから来ているものです。

入れ歯は調整が合いにくいからいいやとか、歯が抜けたけど食べれるし歯を作るのに時間かかるからいいやと思ったりしていませんか?
比較的お若い高齢者の方は将来このフレイルに陥らない予防のために、フレイルの悪循環にはまりそうな方はどっぷりつかって治療が出来なくなる前にこの負のサイクルを止めましょう。


3、オーラルフレイルチェックリスト

ご自身、ご家族の方にこのような症状は出ていませんか?これは一般的に一つでも当てはまれば要注意というチェックリストになります。

  •  食欲がない・少ししか食べられない
  •  

  •  むせる、食べこぼす
  •  

  •  軟らかいものばかり食べる
  •  

  •  滑舌が悪い・舌が回らない
  •  

  •  お口が乾く、においが気になる
  •  

  •  顎の力が弱い
  •  

  •  たくあん、さきいかなどの方さのものが食べにくい
  •  

  •  自分の歯が19本以下で、入れ歯を使用していない(使用しなくなった)
  •  

  •  食事時間が、極端に長く/短くなった
  •  

  •  肉や魚を食べる頻度が少なくなった
  •  

  •  外出したり、体を動かすことが少なくなった
  •  

  •  歯を磨くのは一日一回以下である(歯の有無にかかわらず)
  •  

  •  歯科の定期検診は一年に1回以下

    • 4、オーラルフレイル予防の3本柱

      フレイルは、生活習慣から進行していくことが言われています。加齢にともに伴い、安静時代謝が減り消費エネルギーが減ることから、食欲が減り、低栄養、体重減少につながります。このことに、社会的問題(引きこもり、閉じこもり、経済的問題等)や、精神的問題(認知機能障害、抑うつ等)が重なると負の連鎖が助長されます。
      よって、フレイルは病院だけでは予防ができないと考えられており、社会が支えていくことが重要と言われています。

      そこで、フレイル予防として3つの重要なポイントが言われています。

      ①栄養(食事と口腔機能)
      ②社会参加(就労、ボランティア、レクリエーションなど)
      ③身体活動(運動、社会活動など)

      特に①は重要で、栄養が十分でないと、②社会参加、③身体活動もままなりません。
      幸いにも、私たち「歯科」では、①の栄養が十分取れるように「食力」をあげるお手伝いができます。


      5、お口の中からフレイル予防

      加齢に伴い身体の機能はどうしても衰えてしまいます。この体の衰えに、口腔への無関心が加わり→お口の些細なトラブル→お口の機能低下→食べる機能への障害と負のサイクルに陥ることをフレイルといいます。
      よって、フレイル予防は、まず、口腔への意識を普段から高めること、お口の些細なトラブルを年齢のせいにせずきっちり管理することから始まります。

      歯が抜ける、痛い、しみる、出血があるなど自覚症状があればわかりやすいですが、お口の中は、自分では中々確認できないので、早期に自分で些細なトラブルを発見することはよっぽどお口に関心を持っていないと難しいと思います。

      症状がなくても、定期検診に行くことで早期にトラブルのもとを発見し、負のサイクルを断ち切ることができます。
      フレイルが進むとなかなか元に戻りづらいですが、初期のオーラルフレイルは可逆性です(元に戻せる可能性があること。)

      定期検診の間隔は、その方のお口の状態によって違ってきます。最初は1か月に1回の来院を指示されても、継続しているとお口の状態がよくなり来院間隔が伸びてくることもあります。
      めんどくさがらずに、フレイル予防のために歯科医院を利用してください。

      6、もっともっとフレイル予防をしたい方へ

      それぞれの地域では、区役所等でフレイル予防の案内をしています。主に社会参加や身体活動からフレイル予防をすすめています。
      神戸市では安心健やかセンターというところで色々しています。
      「ご自身の住んでいる地域」と「フレイル予防」で検索してみてください。

      下記のリンクは神戸市のフレイル予防事業のリンクです。

      神戸市フレイル改善通所サービス
      神戸市 フレイルについて
                          <神戸市ホームページより抜粋>

      上記のさらに詳しい情報については、福祉局介護保険課にご連絡下さい。





      山中歯科の一般診療に関してはコチラ

      予防(お口・全身)